皆さんは『モクズガニ』という蟹をご存知でしょうか。
全国の川に分布し、川に産するカニのなかでは大型種で、上海蟹の同属異種にあたり美味しいといわれる蟹です。
観光協会では過去2回のまち暦ツアーにおいて『幻のモクズガニを探す旅』と題し、この蟹を追いかけてきました。

今回は、なぜ観光協会でこの蟹を追いかけるようになったのか紹介しようと思います。

『モクズガニ』の存在を知ったのは、今からちょうど1年前くらいに行われた『北本の観光のこと考えちゃわナイト(通称:かんちゃわナイト)』の地域資源掘り起こしワークショップでのことでした。
『かんちゃわナイト』とは昨年度からはじまった、これからの北本における観光のことを市民の皆さんや、まちづくりに携わる団体の方、まちづくりの専門家等が一同に会し議論するオープンミーティングです。初年度となる昨年は、北本市における観光の現状把握をもう一度しましょう!と、参加者の皆さんから色々なご意見やアイデアをいただきました。

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←かんちゃわナイトの様子

 

その『かんちゃわナイト』で四季を通した北本の地域資源を書き出し、それらからどういった可能性を見いだすことが出来るかを議論する回のなかで、釣りを趣味にする参加者の方から「実は荒川で『毛ガニ』が採れる」という情報が寄せられたのです。(その回では毛ガニも含めた冬の資源による土鍋オリンピックなんてどうか!というアイデアにまとまりました。)

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←これがその際のワークショップで作成した冬の資源マップ

 

この『毛ガニ』情報は、北本に長く住む方も知らない方がほとんどで、「本当に!?」と参加者の皆さんが驚き、その回一番の盛り上がりを見せた資源情報でした。幸いにも、その回に参加してくださっていた自然学習センターの職員さんから「それは、おそらく『モクズガニ』だと思う。自然観察公園でも確認されたことがある。」との裏付けもあり、この知られざる『モクズガニ』を探すことになったのです。

探すにあたって、まずモクズガニの生態について調べました。
全国の河川に生息し、荒川にいたとしてもおかしくない蟹であること。
海にくだり産卵をし、川を上りながら成長を続け、成体になるとまた産卵に下ること。
荒川でも生息の記録があること。
地域によっては郷土料理として愛されていること。
猿蟹合戦のモチーフになっていること。
北本の市史には記録がないこと。など少しずつその概要を掴んでいきました。

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←『幻のモクズガニを探す旅』のマップ

 

しかしながら、実際に北本で採っているという情報は依然として少なく、いつ頃が北本辺りで採れる季節なのか、どうやって採るのか、採れるポイントはどこなのかなど未知な部分が多いまま、とりあえず行動を!ということで3月にツアーを行うこととなりました。この時はまだまだ『幻の…』という感を強く残していました。結局3月のツアーでは空振りに終わります。

何度か荒川に通っていくうちに、釣り人から台風の季節あたりが良いという情報を得たのが、3月のツアー直前でした。
引き続き色々な方にヒアリングをしていくと、『モクズガニ』らしきものをもらったことがある人と出会います。その情報をつてにそれをあげた人に会いにいくと、その方も友人からもらったとのことで、北本のモクズガニの実態になかなか辿りつきませんでした。
ただ、実際にもらったことがあるという話しを聞いた辺りから、モクズガニと出会えるのは時間の問題だと思ったことも確かです。

下に続く

http://www.machikan.com/wp-content/uploads/2014/08/IMG_1107_2-1024x768.jpghttp://www.machikan.com/wp-content/uploads/2014/08/IMG_1107_2-300x300.jpg北本市観光協会みる観光協会の日々皆さんは『モクズガニ』という蟹をご存知でしょうか。 全国の川に分布し、川に産するカニのなかでは大型種で、上海蟹の同属異種にあたり美味しいといわれる蟹です。観光協会では過去2回のまち暦ツアーにおいて『幻のモクズガニを探す旅』と題し、この蟹を追いかけてきました。 今回は、なぜ観光協会でこの蟹を追いかけるようになったのか紹介しようと思います。 『モクズガニ』の存在を知ったのは、今からちょうど1年前くらいに行われた『北本の観光のこと考えちゃわナイト(通称:かんちゃわナイト)』の地域資源掘り起こしワークショップでのことでした。『かんちゃわナイト』とは昨年度からはじまった、これからの北本における観光のことを市民の皆さんや、まちづくりに携わる団体の方、まちづくりの専門家等が一同に会し議論するオープンミーティングです。初年度となる昨年は、北本市における観光の現状把握をもう一度しましょう!と、参加者の皆さんから色々なご意見やアイデアをいただきました。         ←かんちゃわナイトの様子   その『かんちゃわナイト』で四季を通した北本の地域資源を書き出し、それらからどういった可能性を見いだすことが出来るかを議論する回のなかで、釣りを趣味にする参加者の方から「実は荒川で『毛ガニ』が採れる」という情報が寄せられたのです。(その回では毛ガニも含めた冬の資源による土鍋オリンピックなんてどうか!というアイデアにまとまりました。)         ←これがその際のワークショップで作成した冬の資源マップ   この『毛ガニ』情報は、北本に長く住む方も知らない方がほとんどで、「本当に!?」と参加者の皆さんが驚き、その回一番の盛り上がりを見せた資源情報でした。幸いにも、その回に参加してくださっていた自然学習センターの職員さんから「それは、おそらく『モクズガニ』だと思う。自然観察公園でも確認されたことがある。」との裏付けもあり、この知られざる『モクズガニ』を探すことになったのです。 探すにあたって、まずモクズガニの生態について調べました。全国の河川に生息し、荒川にいたとしてもおかしくない蟹であること。海にくだり産卵をし、川を上りながら成長を続け、成体になるとまた産卵に下ること。荒川でも生息の記録があること。地域によっては郷土料理として愛されていること。猿蟹合戦のモチーフになっていること。北本の市史には記録がないこと。など少しずつその概要を掴んでいきました。         ←『幻のモクズガニを探す旅』のマップ   しかしながら、実際に北本で採っているという情報は依然として少なく、いつ頃が北本辺りで採れる季節なのか、どうやって採るのか、採れるポイントはどこなのかなど未知な部分が多いまま、とりあえず行動を!ということで3月にツアーを行うこととなりました。この時はまだまだ『幻の…』という感を強く残していました。結局3月のツアーでは空振りに終わります。 何度か荒川に通っていくうちに、釣り人から台風の季節あたりが良いという情報を得たのが、3月のツアー直前でした。引き続き色々な方にヒアリングをしていくと、『モクズガニ』らしきものをもらったことがある人と出会います。その情報をつてにそれをあげた人に会いにいくと、その方も友人からもらったとのことで、北本のモクズガニの実態になかなか辿りつきませんでした。ただ、実際にもらったことがあるという話しを聞いた辺りから、モクズガニと出会えるのは時間の問題だと思ったことも確かです。 <下に続く>埼玉県北本市観光協会のウェブサイトです。北本市の観光情報を発信します。