甘ずっぱーい初夏の味、北本の特産プラムが旬を迎えています。

DSC_0547

北本市でつくられているプラムの主な品種は、6月中旬に収穫される「大石早生(オオイシワセ)」と、7月初旬〜中旬に収穫される「ソルダム」や「サンタローザ」です。

左の写真は「ソルダム」。木で熟した真っ赤なものは直売所でしか出会えない貴重なもの!白い粉のようなものはブルームと呼ばれ新鮮な証拠です。

 

 

北本産のプラムは昭和30年代に陸稲(おかぼ)や小麦の不作が続いた当時、農家の方たちが何か良い農作物は無いか!と山梨県に視察に行き出会ったのが始まりだそう。北本の気候とも合いプラム生産を始める農家さんが多く、昭和50年代には果樹組合(梅、プラム)の組合員が150軒(桶川市川田谷地域も含む)にもおよんだそうで、最盛期には埼玉県内で有数の収穫量を誇りました。

時が経ち、樹の高齢化が進むと収穫量はしだいに少なくなってしまいました。現在の北本市内にあるプラムのほとんどが樹齢50年ほどで、人間に例えると90歳くらいとのこと。ここ数年はほとんど採れない樹もあるのだとか。

(お話しをお伺いした農家さんでは5年ぶりにまとまった量の収穫ができたそうで、今年は直売のノボリを掲げられると嬉しそうにお話しいただきました。)

それにともない、果樹組合→農協→東京市場といった出荷形態は、現在では個人→市場/軒先直売/桜国屋と変わっていき、市場にほとんど出回らない北本プラムは知る人ぞ知る存在に変わってしまったのです。

DSC_0553DSC_0555

 

 

 

 

 

 

 

樹が高齢化しているのであれば、じゃあ新しいプラムの樹を植えて新たに育てれば良いじゃないかと思いますよね。

しかしながらそう簡単にはいかないのが現実…。

実は何十年とプラムを生育していた土壌には菌がいて、新しい樹を植えたとしても4〜5年で枯れてしまうというのです。一度全ての樹を倒して土壌改良をするか、他の果樹を育てるか、別の場所で始めるかという選択肢はあるけれど、生産者である農家さんの高齢化も進んでいるなかでなかなか厳しい状況にあるようです。

DSC_0548DSC_0546

 

 

 

 

 

 

収穫量は少なくなったものの、北本産プラムのファンは以前として多く、取材中にも多くの方が直売所に出向いていました。

旬を知る、歴史を知る、味を知る。いろいろな形での支援 広げていきましょう。

http://www.machikan.com/wp-content/uploads/2014/07/DSC_0547-1024x680.jpghttp://www.machikan.com/wp-content/uploads/2014/07/DSC_0547-300x300.jpg北本市観光協会イベント食べる甘ずっぱーい初夏の味、北本の特産プラムが旬を迎えています。 北本市でつくられているプラムの主な品種は、6月中旬に収穫される「大石早生(オオイシワセ)」と、7月初旬〜中旬に収穫される「ソルダム」や「サンタローザ」です。 左の写真は「ソルダム」。木で熟した真っ赤なものは直売所でしか出会えない貴重なもの!白い粉のようなものはブルームと呼ばれ新鮮な証拠です。     北本産のプラムは昭和30年代に陸稲(おかぼ)や小麦の不作が続いた当時、農家の方たちが何か良い農作物は無いか!と山梨県に視察に行き出会ったのが始まりだそう。北本の気候とも合いプラム生産を始める農家さんが多く、昭和50年代には果樹組合(梅、プラム)の組合員が150軒(桶川市川田谷地域も含む)にもおよんだそうで、最盛期には埼玉県内で有数の収穫量を誇りました。 時が経ち、樹の高齢化が進むと収穫量はしだいに少なくなってしまいました。現在の北本市内にあるプラムのほとんどが樹齢50年ほどで、人間に例えると90歳くらいとのこと。ここ数年はほとんど採れない樹もあるのだとか。 (お話しをお伺いした農家さんでは5年ぶりにまとまった量の収穫ができたそうで、今年は直売のノボリを掲げられると嬉しそうにお話しいただきました。) それにともない、果樹組合→農協→東京市場といった出荷形態は、現在では個人→市場/軒先直売/桜国屋と変わっていき、市場にほとんど出回らない北本プラムは知る人ぞ知る存在に変わってしまったのです。               樹が高齢化しているのであれば、じゃあ新しいプラムの樹を植えて新たに育てれば良いじゃないかと思いますよね。 しかしながらそう簡単にはいかないのが現実…。 実は何十年とプラムを生育していた土壌には菌がいて、新しい樹を植えたとしても4〜5年で枯れてしまうというのです。一度全ての樹を倒して土壌改良をするか、他の果樹を育てるか、別の場所で始めるかという選択肢はあるけれど、生産者である農家さんの高齢化も進んでいるなかでなかなか厳しい状況にあるようです。             収穫量は少なくなったものの、北本産プラムのファンは以前として多く、取材中にも多くの方が直売所に出向いていました。 旬を知る、歴史を知る、味を知る。いろいろな形での支援 広げていきましょう。埼玉県北本市観光協会のウェブサイトです。北本市の観光情報を発信します。