北本トマトの今昔物語
―北本はどうしてトマトなの?―北本のほとんどの地域は大宮台地に位置し、西に荒川の流れ、東に綾瀬川に囲まれた土地にあります。水稲栽培に必要な低地が少なく大地の水はけのよい特性から、トマトやきゅうりの畑作や、なし、ぶどう、プラムの果樹栽培を行っています。 |
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《北本トマトのむかし》北本のトマトは1925(大正14)年に植え付けの記録があり、全国的に先駆けて栽培していました。 当時のトマト(品種名ポンテローザ)は、現在 と違って生食用ではなく、アメリカへ種を出荷するために栽培していました。しかし、種子の収穫量が予想を下回り、種子採取事業は成功しませんでした。そこで、種子だけでなく果肉を利用するという発想の転換がなされた結果、地元の努力によりトマトクリームが完成しました。トマト加工工場も建て、「石戸トマト」というブランド名で、東京の精養軒、千疋屋、帝国ホテルでも使用され一世を風靡しました。しかし、戦争の影響によりトマト加工工場は閉鎖されてしまいました。 |
かつての北本トマトの栽培 |
とまとがまるごとはいったトマト大福 |
《北本トマトのいま》かつての北本のトマトのブランド力を取り戻すた めに、様々な取り組みを行っています。 まず、「トマト大福」、「とまとルンルン揚げ餃子」、「北本トマトカレー」などのトマトを使った特産品やB級グルメを開発、販売しています。また、市内農家が高品質で希少価値の高い新品種「シシリアンルージュ」を栽培、市内レストランへ 食材として出荷するなど産地化にとりくんでいます。さらに、北本トマトイメージキャラクター「とまちゃん」が誕生。着ぐるみも制作しました。 なお、現在は市内に6軒のトマト農家があります。 |
北本トマトカレーについてはコチラをご覧ください。